

カナート洛北の本屋さんには、引越前からの定期購読がまだ残っていて、引き取りに行って、ブラブラしていると、なんと江戸川乱歩の青銅の魔人の絵が飛び込んできました。
電気がビビビーンと走ります。そのコーナーまで来て良かったです。
平凡社の「少年少女昭和ミステリ美術館」3800円ですが、価値があります。
少年の頃のワクワク感が蘇ります。
本書の構成は、美術館のように、
第1展示室が、乱歩・ホームズ・ルパンの児童ミステリ界のビッグ3
第2展示室は、世界の名作・日本の名作 少年少女ミステリ全集
第3展示室は、ジュニア・ミステリの名匠たち
第4展示室は、付録・ガイド本の世界
となっています。
まずは、乱歩・ホームズ・ルパンの児童ミステリ界のビッグ3。
ビッグ3という言い方は今回初めて認識しましたが、言われてみればそうですよね。
自分だけかと思っていたら、みんなそうだったみたいな。
僕は、小学校6年の時に、ホームズの銀星号事件を読んで、ショックを受けて、その後、ルパンの奇巌城でノックアウトとなりました。
小学校の図書室には、全集が揃っていなかったので、全部読むのは中学校に入ってからですが、その時は、図書室で借りたのではなく、ビッグ3全集をポプラ社板で買ってしまいました。
みなさんもなんらかのビッグ3の洗礼は受けているのでしょうか。
僕の場合には、先にSFの洗礼を受けてしまいました。
光文社の少年探偵江戸川乱歩全集(全23巻)昭和26~35です。
少年探偵シリーズを初めて全集化されたようです。
ポプラ社の名探偵明智小五郎文庫(全17巻)昭和32~38です。
中学1年のときに全部揃えたポプラ社の少年探偵江戸川乱歩全集(全46巻)昭和39~48です。
今も実家の倉庫に眠っているはずです。
これらを読んだのは、ホームズ、ルパンの後ですから、中2の頃です。
そのころ、姉が隣の部屋で、陽水を聞いていたので、未だに、その頃の曲を聴くと、探偵団を思い出します。
おどろおどろしい大人の乱歩は、その後に読みますが、夢のような発想は素晴らしいです。
それと、20世紀少年の世代であれば、1968年にテレビで放映された「わんぱく探偵団」を憶えているのではないでしょうか。
再放送がなかったので、内容はほとんど忘れましたが、当時、探偵グッズとか、変装グッズを学校に持ってくる奴がいて、ちょっとしたブームでしたね。
このわんぱく探偵団のDVDをオークションで入手しましたので、仕事を辞めたら、他の収集した60年代アニメと一緒に、じっくりと観るつもりです。
ポプラ社の名探偵ホームズ全集(全20巻)昭和31~32です。
こういうのって、結構、翻訳者の好みで、印象が変わったりしますね。
僕が買ったのは、この絵ではないので、この後に出たシリーズです。
名探偵ホームズ(全22巻)、偕成社です。昭和41~46です。
夢中になって読んだ、ポプラ社の怪盗ルパン全集(全30巻)昭和33~55です。
本当にワクワクドキドキでしたね。
これは、ポプラ社のアルセーヌ=ルパン全集(全20巻)昭和43~45です。
こちらは原作に近い翻訳とされています。
ということは、少年少女向け正義の味方ルパンというよりは、結構、危険な悪党色強いルパンなのでしょう。
ポプラ社の世界名作探偵文庫(全38巻)秀和29~32です。
これらは読んだことはありません。
古本で、出回っているのでしょうか。集めたいものです。
ポプラ社の世界推理小説文庫(全20巻)昭和37~38です。
怪盗ファントマは、映画で観たことがあり、大好きな作品ですが、本は読んでません。
ポプラ社のジュニア世界ミステリー(全20巻)昭和43です。
アガサクリスティが入っています。
当時は、今のようにクリスティブームはありませんでしたよね。
やっぱり、映画のオリエント急行殺人事件がヒットしてからですか。
その後、ナイル殺人事件とか、ポアロシリーズはあたりましたね。
今、ポアロのDVDシリーズを定期購読しています。
作者別にまとめたところで、横溝正史のページです。
横溝正史は、映画やテレビで、こわーいイメージがありますが、乱歩のライバルだけあって、少年向けのシリーズがあります。ぜひ、読んでみたいですね。タイトルだけみると、乱歩の少年探偵団と同じ雰囲気ですが、どうなんでしょうか。
ここまでくると、全ページ紹介したいです。表紙の絵を見ているだけで、楽しいです。素晴らしい本がでましたね。